少女は 少年の腕に 強く抱きしめられていました

「俺…ちゃんとするから。
 ちゃんと勉強して、ちゃんと大人になって…
 もう二度と、悲しい思いはさせないから…」



だから、お前を一生守らせてくれ。



少年は 少女の耳元で
かすかに しかし 確かに そう囁きました


少年はおずおずと少女の手を握り
あまりに小さく 頼りないあたたかさを
初めて知りました

そして
ずっと求め続けていたものは
この温もりだったのだと 気付いたのです


この先 少女がどんな風にさらされようと
自分は 大きく枝を広げて
彼女を護る樹になろう



少年は そう誓いました
















「…ねえ見て、
 去年の秋のどんぐり。
 やっと芽が出たんだよ」
+マエ+ + モドル 


inserted by FC2 system